結論から:1970 年以前の BMW /2 は、左クラッチホルダーにミラー 1 本、右ホルダーには M8 ブラインドプラグを付けて工場を出ました。BMW がペアで装着したことはありません。KiWAV Stan Square Rise はそれをそのまま再現しています。左側 1 本、そしてオリジナル同様にスプリングで浮いているガラス——だから押すとわずかに沈みます。どちらも不良ではなく、オリジナルの設計です。
Stan Rise をお買い上げのお客様から、数週間に一度は必ず届くご質問が 2 つあります。「右側のミラーはどこですか?」そして「ガラスを押すと動きます。不良品ですか?」
どちらももっともな疑問で、答えは同じです。オリジナルがそう作られていたから。その証拠と、私たちがあえて「改良しない」理由をお話しします。
ミラー 1 本、ブラインドプラグ 1 個
BMW R60/2 の純正パーツリストを開き、MIRROR グループ(51)を見てください。載っているのは 3 行だけです。ミラー本体(部品番号 51 16 2 072 296、数量 1)、その取付部品、そしてブラインドプラグ(部品番号 32 72 2 072 220、M8、数量 1)。
それだけです。ミラーは 1 本、左クラッチレバーホルダーにねじ込み。プラグは 1 個、右ホルダーの空いた穴にねじ込み。R27、R50/2、R50S、R60/2、R69S、US 仕様を含む /2 系すべてに共通で、ミュンヘンの工場がペアで装着したことは一度もありません。
ですから右側用の Stan Rise は存在しませんし、今後も作りません。右側にミラーを付ければ、それは「ヴィンテージ風の現代製品」であり、このバイクを知る人の目には違和感でしかありません。どうしても左右に付けたい方には、当時のやり方どおりヘッドライトイヤーに取り付ける Stan Square ペア があります。
ガラスが「浮いている」理由
Stan Rise のガラスを親指で押すと、わずかに沈みます。部品が緩んでいるのではありません。これがオリジナルの保持構造であり、60 年経った今もこのミラーが整備できる理由です。
プレス成形のボディ内部には、円錐スプリングと樹脂パッドが入っています。この 2 つが凸面ガラスを外側へ押し、縁を包む白いラバーシールに密着させます。接着剤はどこにも使っていません。スプリングがガラスを保持し、シールが雨水を防ぎ、接着していないからこそガラスは手でまっすぐ持ち上げて外せます。
ここが重要です。接着式のミラーに飛び石が当たれば、ミラーごと交換。スプリング式なら、ガラスだけ交換。1960 年代のライダーはガラス交換を当たり前に行っていましたし、ヴィンテージ BMW の専門店は今でもスプリング・パッド・ガラスを補修部品として別売りしています。ミラーを捨てさせるより、親指で押せば少し沈むほうを私たちは選びます。
私たちが変えたところ
錆がいずれ変えてしまう部分だけです。
オリジナルの Albert タイプはクロームメッキ鋼で、雨の日も走るバイクではピッチングと剥がれが避けられませんでした。Stan Rise のステム・ロックナット・プレスボディは磨き上げたステンレス製です。寸法も、M8 逆ネジも、直立 215 mm ステムに載る角型ヘッドも同じ。ガラスがハンドルより上に来るので、膝ではなく後方の道路が見えます。
それ以外はすべてそのまま。凸面ガラス、当時仕様の白いシール、ナットで締め付けを調整するボールジョイント 1 つ。サドルから見た姿は、工場出荷時のミラーそのものです。
設計を変えたレプリカは、もうレプリカではない
「ガラスを接着して、右側用も作ればいいのに」と言われることがあります。正直に言えば、簡単にできます。それでもやらないのは、オリジナルの「欠点」を直した復刻品は、もはや何の復刻でもないからです。設計は変えず、品質に責任を持つ。それが私たちの考える「オマージュ」です。
関連記事:この記事の英語版、ヴィンテージ BMW /2 パーツの購入先 10 選(英語)、BMW Motorrad 用ミラーの適合とネジ径ガイド(英語)。
適合:クラッチホルダーが M8 逆ネジの 1970 年以前の BMW:R27、R50S、R50/2、R50US、R60、R60/2、R60US、R67、R67/2、R67/3、R68、R69、R69S、R69US。現行 10 mm ホルダーには適合しません。左側ミラー 1 本での販売です。
出典:BMW R60/2 パーツリスト グループ 51(Mirror)— Bob's BMW microfiche、partsss.com。
KiWAV は BMW とは無関係です。Stan Rise はオリジナル設計のステンレス製レプリカであり、BMW 純正部品ではありません。